風の太鼓2019公式ページ

 

いつの間にかすっかり夜になってそらはまるですきとおっていました。
素敵に灼きをかけられてよく磨かれた鋼鉄製の天の野原に銀河の水は音なく流れ、
綱玉の小砂利も光り岸の砂も一つぶずつ数えられたのです。
(宮澤賢治「インドラの網」より)

作曲家と演奏家による組太鼓・新作公演vol.1
New Taiko performance by Composer and Musician vol.1

【2019神戸初演】終了致しました。ありがとうございました。

【DAY】 2019年11月2日(土)
【TIME】 17:00開場 17:30開演
【PLACE 】新長田ピフレホール PIFURE HALL(神戸市)
TEL 078-621-1120
神戸市長田区若松町4丁目2-15ピフレ新長田3階
JR新長田駅/神戸市営地下鉄 新長田駅より徒歩1分
【TICKET】 前売2,500円/当日3,000円
※未就学児・膝上無料
【ゲスト】
中村華子(笙)
あかる潤(能管・龍笛・篠笛)
山本麻琴(太鼓)
【舞台監督】荒木綾仁
【音響・照明】総舞舎
【主催・制作】郷音舎

風の太鼓
〜インドラの網(宮沢賢治作)によせて

【作曲】高橋久美子
人の世界の「ツェラ高原」の空間から天の空間にふっとまぎれこんだ主人公。花巻出身の作家・宮沢賢治独特の世界を日本の楽器でつづる新作公演。音色の異なるさまざまな和太鼓を組み合わせた音楽スタイル「組太鼓(くみだいこ)」を中心に、笙、笛の女性演奏家らが集う。

asyura「阿修羅」ashura
【太鼓曲作調・構成】小口大八

組太鼓の創始者である故・小口大八氏が作曲した組太鼓によるソロ作品。国立劇場「日本の太鼓」を始め音楽家・喜多い郎氏やドラマー・ジョージ川口氏らとのコラボレーションでも話題を呼んだ。小口氏の孫にあたる山本麻琴氏を迎え、複式単打法と名付けられたソロスタイルで上演。

「みずほの国の米のうた」

日本の作業唄・労働歌と、労働のリズムを組み合わせて生みだす古くて新しい作品群。田植えから稲刈りまでを実際に体験してリズムを抽出し、作品作りに挑んだ「郷音舎」メンバーによる日本人のリズムの原点。https://nami.satooto.com/page-946/

【作曲家Profile】

高橋久美子 /KumikoTakahashi

作曲・編曲家
クラシックはもとより邦楽、演劇、ミュージカル、映像音楽等ジャンルを超えた作曲活動を国内外で行っている。また邦楽曲においては、必ずその楽器を購入し習得してから創るというスタイルをとっている。これまでに箏、三味線、尺八、琵琶、篳篥、笙、能管、大・小鼓、そして謡等を学ぶ。作曲を田辺恒弥氏に師事。作曲家グループ<邦楽2010>代表、日本音楽集団団員。
平成30年度(第73回)文化庁芸術祭レコード部門優秀賞受賞(Crossrodas vol.3作曲家 高橋久美子×尺八考「解体新譜」http://www.geocities.jp/ktittj/

(Photo by koshu ENDO)

 

【出演者Profile】

中村華子(笙)
国立音楽大学音楽学学科卒業。笙を宮田まゆみ、多忠輝、楽琵琶を中村かほる、雅楽合奏を芝祐靖の各氏に師事。2001年より伶楽舎メンバー。2006年度文化庁新進芸術家国内研修員。「伶楽舎」メンバーとして国立劇場公演や小中学校公演、海外公演などに参加する他、中村仁美(篳篥)・中村香奈子(笛)との「雅楽三昧 中村さんち」、三浦礼美・田島和枝との笙トリオ「Shogirls」などのユニットを結成し、雅楽の魅力を伝える活動を行っている。

雅楽以外の楽器や他ジャンルの芸術とのコラボレーションの機会も国内外で年々増えている。2011年には「笙とピアノ・映像の融合」(ピアノ:朝川万里)と題したコンサートに出演、気鋭のアーティストたち(楜沢順、中西宣人、エレイン・トマツィ・フレイタス)の創る映像とのコラボレーションに挑戦した。2015年4月には初演(2014年)も手掛けた笙とエレクトロニクスのための伊藤美由紀作曲「不滅の光」の中国初演を成都の四川音楽院で行った他、同年10月カナダのグラン・バレエ・ド・モントリオールのバレエ公演「輝夜姫」に田渕勝彦(篳篥)、角田眞美(龍笛)とともに参加。同作品は、雅楽楽器(笙・篳篥・龍笛)と打楽器による石井眞木の独特の音楽と、巨匠イリ・キリアン振付による現代バレエの傑作で、モントリオールでもその音楽が大きな話題となった。2017年12月には、自らのプロデュースで笙・龍笛・三味線・箏の奏者によるコンサート「はなみやび」を開催。古典と新作を含む現代作品の工夫をこらしたプログラムで、日本楽器の新しい魅力を引き出した。2018年9月には、2001年に創設され現在アジアのトップクラスのアンサンブルとして活躍する韓国のEnsemble TIMFの招きでソウルに赴き、細川俊夫作曲「Landscape V」、藤倉大作曲「Breathing Tides」をTIMFメンバーと共演した。

あかる潤(篠笛・能管・龍笛)

学習院大学文学部史学科卒業。
東京藝術大学音楽部別科邦楽囃子専攻。

NHK邦楽技能者育成会50期卒業。助六太鼓笛講師。
日本音楽集団、アンサンブル室町所属。雅楽、田楽笛を経て、長唄の竹笛、能管を研鑽。作曲家弘田龍太郎(「浜千鳥」「春よ来い」等)は曽祖父。近年はドイツ、ベトナム、ジョージア、アメリカ、フィリピン、ギリシャなど海外公演にも参加。また、スタジオジブリ「かぐや姫の物語」、NHKFM青春ラジオドラマ「夜霧姫」、映画「輪違屋糸里」主題歌、テレビドラマ「浅見光彦シリーズ平家物語殺人事件」などメディア音源にミュージシャンとして参加している。

 

 山本麻琴(御諏訪太鼓伝承者・太鼓打師)

長野県出身 諏訪大社の太々神楽を伝承する御諏訪太鼓の家元に生まれ、祖父・御諏訪太鼓宗家・初代 小口大八、父・御諏訪太鼓楽園園長・山本幹夫、母ともに太鼓演奏家という環境で2歳半より太鼓を始める。国内外を巡演しながら育ち、角川映画「天と地と」やNHK大河ドラマ「信長」にも出演。小口大八師・山本幹夫師の両師について太鼓を学び、芸能を継承し伝承活動を続けている。例年2回、元旦とお舟祭りには、諏訪大社太鼓奉納を続けて35年を数える。現在は太鼓製造も自ら手掛けると共に首都圏での指導や、東京都公開講座の講師もつとめる太鼓界のエキスパート・ジェネラリストである。ソロ奏者としては10代より、5種類の太鼓を組み合わせて打つ大曲「阿修羅」(小口大八作曲)を喜多郎(シンセサイザー奏者)、チ・ブルグット(馬頭琴奏者)、皆川厚一(ガムラン演奏家)らと共演。また、笛・尺八・箏・雅楽・津軽三味線・邦楽囃子・TAP・PIANO・TANGO・アフリカンなど多ジャンルのアーティストらと『音の重なりあう可能性』にこだわった舞台をつくる「和音響鳴」ライブを2009年より催している。海外公演多数。http://osuwadaiko.com/

 

 

【後援】
(公財)兵庫県芸術文化協会
神戸市民文化振興財団
株式会社サンテレビジョン
ラジオ関西

●公益財団法人神戸文化支援基金助成事業
●神戸市芸術文化活動助成対象事業

 

【2019神戸初演当日の様子】

【2019神戸初演・お客様アンケート】

●今朝も起きたら、太鼓の音と美しい歌声が頭の中で流れていました。
本物の持つ力に圧倒されました。
半年前にクラッシックのコンサートに行った時、我が子はお猿さんのように動き回ってじっと聞いてられなかったのですが、昨日は身を乗り出してじっと聞き見入っていました。色々なことを感じられた公演でした。この時代だからこそもっとたくさんの人にこの世界に触れてほしいなと思わずにはいられませんでした。素敵でした。天命を全うしているような、そしてとても凄いパワーを持っている人にしか出来ない唯一無二のお仕事だなと感じました。足の先、指先までエネルギーが満ちるようなそんなパワーを頂きました。また聞きに行きたいです
(西宮市・40代夫婦と小学生)

●夫婦で行かせていただきましたが素晴らしい演奏、素晴らしい舞台でした。最初から最後までずーっと見いってしまいました。どれほどの大変な練習をなさったんだろうと。
私も子供が楽譜めくりしてるの見てすごいなと思ってました。主人と行ってよかったねといいながら帰ってきました。
ありがとうございました。
(三田市・50代夫婦)

●先日の公演ほんっと素晴らしかったです。
感動感激以外の何ものでもありませんでした。どれもよかった。主人も構成もよかったし演出も良かったし今まで観せて頂いた中で一番よかったと言ってました。
素晴らしい舞台を有り難うございました。
(神戸市・40代夫婦)

●物語のツェラ高原とは、イギリスのダートモアの様なところでしょうか。笙は風、笛は光、太鼓は大地の響きで、そんな荒野にひとり立っているような気持ちでした。今の時代にぜひ子どもに聞いて欲しい演奏だと思いました。
(淡路市・60代)

 

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