「作曲家と演奏家による組太鼓・新作公演」は、日本音楽のなかでも、
もっとも新しいジャンル「組太鼓」(くみだいこ)の最も新しい作品を模索する企画。
文学作品をテーマにした新作を作曲家に委嘱し物語を音で描き出します。
同時に演奏家による作品も組み合わせ、
音や楽器、表現法のちがいについても楽しめる企画。
vol.1 「風の太鼓」(2019.11.2神戸初演)
宮沢賢治「インドラの網」×作曲家・高橋久美子×版画家・菅原はじめ

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【作曲家Profile】

高橋久美子 /KumikoTakahashi
作曲・編曲家
クラシックはもとより邦楽、演劇、ミュージカル、映像音楽等ジャンルを超えた作曲活動を国内外で行っている。また邦楽曲においては、必ずその楽器を購入し習得してから創るというスタイルをとっている。これまでに箏、三味線、尺八、琵琶、篳篥、笙、能管、大・小鼓、そして謡等を学ぶ。作曲を田辺恒弥氏に師事。作曲家グループ<邦楽2010>代表、日本音楽集団団員。
平成30年度(第73回)文化庁芸術祭レコード部門優秀賞受賞(Crossrodas vol.3作曲家 高橋久美子×尺八考「解体新譜」http://www.geocities.jp/ktittj/
(Photo by koshu ENDO)
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【出演者Profile】

中村華子(笙)
国立音楽大学音楽学学科卒業。笙を宮田まゆみ、多忠輝、楽琵琶を中村かほる、雅楽合奏を芝祐靖の各氏に師事。2001年より伶楽舎メンバー。2006年度文化庁新進芸術家国内研修員。「伶楽舎」メンバーとして国立劇場公演や小中学校公演、海外公演などに参加する他、中村仁美(篳篥)・中村香奈子(笛)との「雅楽三昧 中村さんち」、三浦礼美・田島和枝との笙トリオ「Shogirls」などのユニットを結成し、雅楽の魅力を伝える活動を行っている。
雅楽以外の楽器や他ジャンルの芸術とのコラボレーションの機会も国内外で年々増えている。2011年には「笙とピアノ・映像の融合」(ピアノ:朝川万里)と題したコンサートに出演、気鋭のアーティストたち(楜沢順、中西宣人、エレイン・トマツィ・フレイタス)の創る映像とのコラボレーションに挑戦した。2015年4月には初演(2014年)も手掛けた笙とエレクトロニクスのための伊藤美由紀作曲「不滅の光」の中国初演を成都の四川音楽院で行った他、同年10月カナダのグラン・バレエ・ド・モントリオールのバレエ公演「輝夜姫」に田渕勝彦(篳篥)、角田眞美(龍笛)とともに参加。同作品は、雅楽楽器(笙・篳篥・龍笛)と打楽器による石井眞木の独特の音楽と、巨匠イリ・キリアン振付による現代バレエの傑作で、モントリオールでもその音楽が大きな話題となった。2017年12月には、自らのプロデュースで笙・龍笛・三味線・箏の奏者によるコンサート「はなみやび」を開催。古典と新作を含む現代作品の工夫をこらしたプログラムで、日本楽器の新しい魅力を引き出した。2018年9月には、2001年に創設され現在アジアのトップクラスのアンサンブルとして活躍する韓国のEnsemble TIMFの招きでソウルに赴き、細川俊夫作曲「Landscape V」、藤倉大作曲「Breathing Tides」をTIMFメンバーと共演した。






