さかのぼりすぎる 兵庫県 播磨町 シゴトウタナミ

兵庫県播磨町にある大中遺跡。

この遺跡祭りに出演のご依頼をいただき、
何度か下見に伺ったり、
個人的に遺跡や化石などが大好きなのもあって、
足を運びます。

私はこのような仕事をしているのと、
いつも時代をさかのぼったり駆け下りたりしているので、
職人さんと、研究者、学芸員の方々と話すのが
とても好きです。

たとえば、あたまの中が「地図」でいっぱいという地図専門家、
歴史学者、民俗学者、物理に生物、科学…
何を話しても、その方の専門分野になってしまう、という皆さん、
すごく素敵だなと思います。

大工さんや宮大工さんなど、
職人さんとの話も尽きません。

この日は、全国数十カ所から発掘された楽器の音階についての
研究資料を頂きつつ、その音階を使った音楽制作の打ち合わせに
足を運んだ資料館の学芸員さんに、
最近の仕事ぶりを話していました。

田植唄や、もみすり唄など、
農業のしごとうたの話をしていたのですが、
どうも、学芸員さんの受け答えで、よく分からない内容があって、
話しながらも??と思い続けておりました。

というのも、玄関口にこのようなものが置いてあったので、
私はついつい、日ごろの苦労話をしていたわけですが、
どうも、学芸員さんのお話されている内容と
食い違っているのです。

なぜだろう…。

そして、気付いたのでした。
私は、仕事が手作業で行われていた時代の話を
していたのに対して、学芸員さんは万葉集のなかの唄のことを話されていたのでした。

そのとき、思い知りました。
そうか、「東歌」(あずまうた)と言われるものも、
「しごとうた」なのだと。

学芸員さんが、当然のことながら、
私なんかよりはるかに広く深い時代の波を行ったり来たりされているのを感じて、
圧倒された瞬間でした。

それから、私が時代も国も飛び越えて考えるようになったのは
言うまでもありません。

播磨町郷土資料館の皆さん、
大中遺跡祭実行委員会の皆さん、
播磨町の皆さん、
ありがとうございました。

つづく…