PROFILE

足立 七海 Nami Adachi
和太鼓演奏家

農業や漁業のなかに存在するリズムや音などに着目した音楽作品、
屏風絵や古文書にのこる音世界の再現、
映像、写真、絵画、光など視覚的な要素を取り入れた舞台や、
各地で発掘された楽器の遺跡研究からの音楽制作など、
日本の太鼓を通して、ジャンル、国籍、時代を次々と超えて新しい世界を生みだし続けている。

【くわしい経歴】兵庫県出身。
幼いころより身近な郷土芸能のなかで育ち、10代のとき、組太鼓(和太鼓アンサンブル)の創始者とそのルーツを探るために、日本全国の和太鼓団体、研究機関、郷土芸能の継承者、和太鼓店を訪ね歩く。その後、「組太鼓」を生みだした創始者である故・小口大八氏に組太鼓の全容を学び、そこから古式打法を生みだした日本太鼓塾の山本幹夫氏に師事。長野県に約10年間、内弟子修業として住み込み、諏訪大社の太々神楽をはじめ、日本各地の郷土芸能の継承者、研究者、世界の民族音楽の音楽家らに学ぶ。公演メンバーとしても国内はじめアメリカ・フランス・インドネシアなど各国の公演に出演。

独立後、東京・神奈川にて作家・早坂暁氏率いる和楽器グループの和太鼓奏者となり、三味線、笛、琵琶、箏、中国琵琶、二胡などの女性演奏家とのユニットに参加。民謡と太鼓を組み合わせた独自の演奏法を創始した木津茂理氏に師事し、民謡ユニット「木津茂理社中」の一員となり国内巡演。

同時に、日本の音楽専門誌「邦楽ジャーナル」の執筆、津軽三味線と和太鼓の専門誌「バチバチ」の創刊に参加し、日本全国の和楽器や和太鼓店、和楽器、和太鼓演奏家らの取材・執筆を担当。後に専門家として教科書ワークブックなどの執筆、監修なども手がける。

2010年、過疎化で消滅の危機にある各地の郷土芸能の姿を知り、記録プロジェクトを立ち上げたのち、故郷・兵庫県に移転。山の麓に稽古場を創り、地域の人々と共に郷土芸能の復活を志し、多くの人々が交流できるプロジェクトを立ち上げて、学校内に「三木武陣太鼓」、地域団体「さとおと太鼓研究会」を育て、共同で活動をスタート。2018年からは、岩手県盛岡市、五箇山地方、沖縄・八重山諸島、八丈島など各地の継承者らと連携し、交流するプロジェクトを開始。


演奏家として

〈おもな出演〉
ベトナム公演(ハノイ8公演)/アメリカ公演(オレゴン・ローズフェスティバル)/フランス公演(ディジョン・オペラ座)/オーストラリア公演(パース・世界母乳週間)/インドネシア公演(バリ島)/ハワイ公演/善通寺1200年祭(香川/演出:早坂暁)/民謡の祭典(神奈川県民ホール)/spring fields 09東京場所(東京・日比谷野外音楽堂)/岩波映画「岩波シネマカルチャーサロン」(東京・俳優座劇場)/大島准四国開創200年記念 海響コンサート(愛媛)


指導者・ファシリテーターとして

〈経歴〉
10代から組太鼓指導者となるための特殊訓練を受ける。3才から90代にわたる各種施設、学校、海外などでの指導に助手として10年間、関わる。日本太鼓塾師範2010年、神奈川県と兵庫県に「さとおと太鼓教室」を創設

〈おもな指導・ワークショップ〉
2010 文化庁「子どものための優れた舞台芸術体験事業」講師に選任/2010 世代間交流学会(兵庫教育大学)主催「世代間交流活動」(ワークショップ製作・演奏・指導)/2011 兵庫県乳幼児子育て応援事業(プロデュース・演奏・指導)/2012 兵庫県立三木高等学校非常勤講師(和太鼓)に選任/2014 JICA「アフリカ地域 地域保健担当官のための保健行政B(仏語圏)」(指導・演奏・舞台プロデュース)/2015 農業と音楽とのコラボレーション「農村にしごと唄ワークショップ」(しごと唄監修・演奏・指導)/2015 兵庫県宝塚市事業(作曲・振付・演奏・指導)
東京都立東大和高等学校/桜華女学院高等学校(東京)/長野県岡谷南高等学校/長野県岡谷市北部中学校/西部中学校(長野)/オーストラリア ワナルー高等学校/ 諏訪養護学校(長野)/緑が丘小学校(兵庫)/緑が丘東小学校(兵庫)/えびす保育園(兵庫)/広英保育園(兵庫)/横浜国大附属小学校(神奈川)/釜利谷中学校(神奈川)/三木高等学校(兵庫)/売布保育所(兵庫)/海響太鼓(長野)/万年太鼓(長野)/八幡本陣ともえ太鼓(福岡)/三木太鼓(兵庫)/三木武陣太鼓(兵庫)/日本太鼓塾(神奈川)/芦屋山手太鼓(兵庫・芦屋市)/母里保育園(兵庫・稲美町)/小浜保育園(兵庫・宝塚市)/売布保育園(兵庫・宝塚市)/イギリス(シュタイナースクール)ほか

執筆

〈おもな執筆〉

・日本音楽専門誌「邦楽ジャーナル」(2001-2011)
・津軽三味線と太鼓の専門誌「バチバチ」(邦楽ジャーナル)
・中学校教科書ワーク(学宝社)
・邦楽200CD邦楽(立風書房)ほか

Biography
Nami
Japanese Taiko Drummer and Vocalist born in Hyogo, Japan. Nami started to play Japanese Taiko Drumming and folk performing arts as a child, and at 10 years old, she went on a performing tour around Japan. Then, Nami learned to master the origin of Kumidaiko, Osuwa-daiko in Nagano. Nami learned Kumi-daiko from Daihachi Oguchi, an ancient stroke style from Mikio Yamamoto. She was selected as a world tour member and performed in the United States, France, and Indonesia. Then, she joined a female Japanese traditional instrunmental group produced by Akira Hayasaka, a novel writer, based in Tokyo and Kanagawa to perform with other Japanese and Chinese traditional instrunment players. In addition, Nami learned Folk Song Drumming from a Folk Song Singer, Shigeri Kizu. She was also a member of “Kizu Shigeri Syacyu”. Not only Nami plays Taiko Drums, but also she writes for school workbook, speciality magazines, and review clitique of CD as a Japanese Taiko Drum specialist. In 2010, Nami was appointed by Agency for Cultural Affairs to be a special lecturer for “ Great Perfoming Art Experiences for Child Project” and she was sent to Hyogo, her hometown. In a following year, Nami founded “Satooto Taiko School Kansai” in her hometown. She researched on Folk Performance Art and created new performing arts to pass on the extinguishing traditional performing arts. Getting supports from Hyogo Prefecture, she produced ”Miki Bujin-daiko” for town revitalize project with public school and local community. Nami also focuses on music in which she discovers and arrange old Shigoto-uta to make new sounding Taiko Drumming song. Those songs are good examples of her exceptional ability to regenerate traditional music from folk music and natural sounds in a new angle.