森の音と伝統芸能

国際科学振興財団主席研究員、文明科学研究所所長の大橋力氏は、
人が聴く事ができることのできない超音波、高周波ともいわれる
26キロヘルツ以上の音は、皮膚から脳に伝達される、
その時、その音により視床の血流が増加し、脳基幹部を活性化すると
いう理論を提唱されています。

また、大橋氏は、著書(「音と文明」岩波書店)のなかで、
「人間はもともと高周波にとんだ熱帯雨林に住んでいて、
高周波を聞くと、脳の基幹部が活性化され、生命維持に必要な
免疫物質を分泌したり、ストレスを軽減してくれる。

非西洋音楽(楽器)には非常に高周波に富んだものが多く、
ガムランなどは100キロヘルツ程度の高周波成分を持っている。

ただ、都市部に住む日本人は自然音や伝統音楽と離れてしまい、
20キロヘルツ以下のCDや16キロヘルツ以下のダウンロードされた音楽を
聞くのみになっており、非常に危機的な状況ではないか」(要約)という
ことをおっしゃっています。

ガムランは、私も大好きな音楽のひとつ。
インドネシアのバリ島で聴いたり、
何かと身近にあった音楽です。

前回、私がブログに書いた「耳で聴く」のではなく、
「皮膚で聞く」。
そうでした。
音は振動なのでした。

そして、たぶん、私がものすごくリラックスし
周囲が寝てしまった音は、ガムランに似ていると
感じたので、同じ周波数を持っていたのかもしれません。

ちなみに、私は、秋の虫の声を聴くと、
頭の両方のこめかみ部分から、後頭部にかけての部分が、
ものすごくリラックスするような気がします。
その音が前、後ろ、左右、と全体から聴こえる場所では、
頭とか体全体がその音に包まれますが、
主に頭の耳から上あたりがリラックスする。

その音と同じ状況になるのが、
とある神楽の音です。
中でもどの音が一番響くかというのを、
よく自分自身で実験しています。

最近は、ただただ自分がなぜ?どうして?と思ったことを
がむしゃらに勉強してきて、研究者の方々の研究などにも
目を通しますが、そこで感じたことは、

私が、
「この音色は、現実から夢にいざなうための役割がある音だから、
必要で、ここで、何回くらい鳴らすといいだろう」などなど、
どれも直感で感じて組み合わせていく音は、
研究分野に置き換えると、何かしら全く別の見方なんだけれど、
説明がつく、ということ。

そして自分は、幼い頃から田舎のなかで自然音だけで育って、
そのまま内弟子に入ったので、
音や響きに対する感覚だけでなく、いろいろな感覚が、
どうも子どもの頃のままのようで、
いろいろな反応が率直に身体に出て来る、ということ。

あらためて、私は、
自分が良いと思うものや面白いと思うことを
率直に追求するのがいちばん良いのだなと感じたのでした。

こうやって、ちがう立ち位置から自分のやっていることを
見る期間があって良かった。

これからが楽しみです。