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郷音舎におもう

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太鼓唄 七海です。
いつも、ありがとうございます。

関西では、ありがたいことに、少しづつ平常通りの生活が戻っています。
日本各地の大雨や洪水、地震、そして海外の虫の大群、いろんなことが起きている今年。
ひとつひとつの物事のありがたさを知って、私たち人間が自然を意識するきっかけになっているとも感じます。

上記の写真は昨年、創作和楽団 郷音舎が「みずほの国の米のうた」として発表した作品の中の、雨乞い神楽のシーンです。

私たちの稽古場は、2つの山に見守られています。
こちらは雄岡山。

舞台の前には、当時、出産直前だったメンバーも含めて、みんなでこのお山におまいりに行きました。

こちらも昨年の「みずほの国の米のうた」の中から、「稲虫おくり」のシーンです。
稲につく虫を子ども達が太鼓や鉦を打ち鳴らしながら送った行事で、
この舞台では、私の修行地である長野県諏訪に伝わる「稲虫おくり」に
兵庫県三木市に残っていた「稲虫おくり」の歌詞を混ぜて子ども達が演じてくれました。
海外の虫の大群の話を聞いて、私はこの芸能を思い浮かべ、多くの方が平安な生活を取り戻せるよう祈る気持ちでした。

先日からスタートしたブログ連携では、創作和楽団「郷音舎」、武陣太鼓などのメンバーがみずから、ブログを運営しています。

休耕田の石拾いから、年間の農業の体験をさせて頂き、ともに兵庫県各地の芸能や作業唄、作業風景を調べて作品化してきたメンバーや、9年間にわたる高校生達との地域活動に参加して来たメンバー達です。

昨日も稽古に来ていた一人一人のメンバーと話していると、「ああ、よく成長したなあ」(お互いに)と感慨深く、ブログ運営のために一生懸命に写真を撮っている姿を頼もしく見守りました。


このブログ連携は、今年12月に行う「Namy from VONBON JAPAN」というコンサートに向けての歩みを記して行く企画でもあるのですが、彼らにとっては、自分の思い描く世界を現実化させていく企画でもあります。
書くという作業を通して、自分自身を見つめ、何がやりたいのか?どうしてこのことをやってきたのか?を知ること。
彼らならではの、楽しい新しい一ページを付け加えてほしいと思っています。

彼らは、みんなが、子育て、福祉、医療などに深く関わって来て、太鼓を使った新たな試みをしたいと考えていたり、第二の人生を十分に楽しもうとか、自己実現を考えている人たちです。
また、音楽が大好き。音楽以外に様々な得意分野や技術もあります。
それらを融合させて、どこにもない素晴らしいものを創ってほしいと願っています。

昨夜の稽古では、最新のものづくり現場にいる方の技術を生かした音楽について盛り上がり、とんでもない未来音楽の世界にまで話は発展して行きました。
私自身が、常に固定概念を打ち破ることばかりやっているので、うちの稽古場はとても自由な雰囲気が漂っています。
私は人間の内面から湧き起こる好奇心とか、新しいモノを創り出す喜び、楽しみ、そのために伝統を学ぶ楽しみ、そういうことを一番大事に思っています。

教室では、流派ということに一切とらわれず、ありのままの姿を伝えることに重きを置いています。
また、私は、本来、日本とは郷土であると思っているので、とにかく、土地の行事や郷土芸能、自然と常に繋がりを持てる環境を紹介していくことを大事にしています。

日本では、奈良時代に仏教や雅楽や舞楽が伝来し、その楽器や声明が、当時の日本音楽、神楽などに影響を与えました。
その時に古代尺八が伝来し、楽箏が箏曲の世界に繋がっていきます。
室町時代には三味線が日本に伝来します。
また能楽、歌舞伎、浄瑠璃などが、それらの楽器を取り入れて発展して行き、江戸時代には、京都では地歌と箏が結びつき、江戸では歌舞伎で生まれた長唄、大阪では人形劇の音楽である義太夫節など、三味線の音楽がたくさん登場します。三味線のなかでも、津軽三味線は、その名の通り、津軽地方に伝承されて来た芸能、組太鼓はそれよりずっとあとの戦後の音楽です。
(上記はあくまでも現在、一般的に公表されている内容で、民俗芸能や神楽、田楽、民謡などの記載は別に記載しています)

ただしタイコそのものは世界中にあり、そして古来からあります。
たとえばアイヌの方々の使っていたカチョーという楽器を原点と考えるのか、縄文時代の埴輪が持っている軍楽の中のタイコのようなものを原点と考えるのか、そんなことを辿っていき、農耕の中の人間の身体のリズム、そして狩猟生活のリズムについて考えるためにネイティヴアメリカンの方々の太鼓を見に行き、その次段階として人体の体内のリズムや天体のリズムを考えている今、現代に戻って来れない状態になっていたりします。
「伝統的なもの」と言われると、「えーっと?いつの時代のもののことかな?」といつも思ってしまい、混乱します。
世界の中で音楽も楽器も常に移動して流れて行き、変化し影響を与え合っているからです。

そして、人間とは、見えない壁をたくさん創るのに長けているなあとよく思います。
例えば、ぜんぶ音なのにジャンルを創ったり、ぜんぶ人間なのに階級を創ったり、いろいろ分類するのが大好きです。
時には、自分で自分の首を絞めるルールを創ったり、本来は、自分たちが生きるために、人のため相手のために働いていたのに、ふと気付くと、なぜかお金のために働いていた!ということもあります。
もともと、人間の心臓音をもとに創っていた音楽を、完璧さを求めるあまり、いつしか機械にコントロールされるようになります。
自然をコントロールしようとするかのように。
ですが、自然とはもっと大きな枠組みで完璧であり、それは人間がコントロールできるレベルのものではないように思えます。

私は、最新の研究をしている場所に行きたいと考えています。
多くの科学的研究は東と西の協力のもとで行われた方が良いと思うのですが、私が読んでいる本の多くは、東と西で完全に分かれているのです。これでは、さっぱり意味が分からないといつも思うので、その場所に日本の楽器を持って行こうと思っているのです。
また、私は、西の地で、東の音を取り入れて融合させている人々を見つけて、その場所に行きたいなとずっと思っているのです。

ただ、その2つの場所に行こうと思ったら、現代社会のルールに従わなくてはならないことに気付き、そこが私にとっては、なかなか骨の折れる作業なのです。例えば、「なぜ全部、音なのにジャンルがあるんですか?」とか質問している時点で、まず、現代社会には入って行けないからです(笑)

今は、他から流入してきた文化が、日本に根付いたとき、どのように変化したのか、を観察しています。

Next Stage Performance【Namy from VONBON JAPAN2020】
2020.12.12(土)14:30-
神戸ファッション美術館オルビスホール
http://vonbon.jp/namy-from-vonbon-japan-live/

【ブログ連携リレー2020.7.1→12.12】

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